2025/02/09 14:58
マテ壺専門店として半年ほど運営したころ、問い合わせをいただく「こんなマテ壺ないですか?」のお声。
私もマテ壺をずっと見てきた身としてこんなマテ壺あったらいいなと考えが膨らみ始めた。
日本だからできるマテ壺を見てみたい。
どんなマテ壺を作るのか?
安価で大量生産のマテ壺は調べれば出てくる。でも自分が作りたいのは、大量生産ではなくて手仕事、自然素材のこだわりの逸品。
そして長く使い続けながら愛着がわいてくる、大切にしていきたいと思えるマテ壺にしたい。
ひょうたんマテ壺のように人の手のぬくもりと植物の生命の息遣いが感じられるものがいい。
お迎えいただいた方がいつまでも大切に使いたいと愛着が湧くものを作れたら幸せだ。
どんな素材なのか?
考えたのは、木製。
ろくろで手びねりする陶器。
木製のマテ壺を作ってくれる人を探し、人づてに声を掛けたり、家具のメーカー、木製のカップを作るメーカーに声を掛けた。
結果、融通が利くオーダーメイドを受けてくれる職人さんが見つからない。
探すうちにやっと作成してくれる職人さんを見つけた。
大きさは?
建物を見ても海外は大きいほどいい、高いほどいいとされてきたが
歴史的にみると日本では小さな茶室でお茶を入れたり、天井の低い落ち着く空間が愛されてきた。
小さいマテ壺は日本的ではないか?
形を決めた経緯
思いつくままにスケッチをいくつか書いた。(お絵描きレベル)
伝統的なひょうたんマテ壺からマテの伝統を継承していきたいと考えた。
ひょうたんマテ壺を見ながらスケッチ&紙粘土で模型をいくつか作り
その中から一番しっくりきた形に落ち着くが
微調整段階で悩み2パターン
図面化し、職人さんにサンプルの作成依頼をした。
デザインだけでなく機能性にもこだわりたい。日本で多くの方にマテ壺を使っていただけるように、初めての方でも使いやすいデザインがいい。
ボンビージャが動かないように切り欠き、内部に茶葉を入れる推奨ラインをいていただいた。
特に内部のラインは入れるのは難しいようだったので薄めにはなったが実現していただけた。